サラリーマンこそ週末起業・副業に挑戦すべき理由

サラリーマンなら誰でも一度や二度は「独立起業」という言葉に憧れを持った覚えがあるだろう。
私自身も長年会社に雇われて”サラリーマン”をやっている訳だが、実はサラリーマンとして会社勤めをするメリットはとても大きいと感じる。

終身雇用や定期昇給といった日本企業の伝統こそ崩壊したものの、未だに日本の会社に勤めるサラリーマンは安定した給与や福利厚生がある程度保障され、社会保険・年金・税金処理などの煩わしい処理や、住宅ローンを組む際の信用担保なども含めると、むしろサラリーマンにはデメリットよりもメリットのほうが圧倒的に多いだろう。

それでもサラリーマンを長年やっていると、「独立」「起業」といった現状とは全く違う生き方・働き方に憧れる気持ち、いわば「独立起業欲」を満たしたくなるものだ。

サラリーマンなら誰しも

  • いつかは脱サラ、独立起業したい
  • 自分のやりたい事を事業として手掛けたい
  • いつまでも安月給に甘んじていたくない

そんな思いに駆られる訳だが、一方で、「失敗したくない」「今の安定した生活を捨てられない」という状況もあり、実際に行動を起こすことはなかなか壁が高い。

そんなサラリーマンの方にぜひ挑戦してほしいのが、サラリーマンという働き方やメリットを享受しつつ、独立起業欲を満たしてくれる「週末起業」という新しい働き方・生き方だ。

このブログでは長年サラリーマンとして会社勤めしている私が「週末起業」という働き方・生き方を知り、これまでの自分の働き方や人生を見直し、週末起業を実践してきた中で感じたことや成功するためのノウハウなど、これから週末起業にトライしようとしているサラリーマンの方に役立つであろう内容を紹介する。

目次

サラリーマンという働き方は素晴らしい。けど…

この記事をご覧になっている方はきっとこう思っている方も多いのではないだろうか。

  • このままの給料では老後資金も心配、なんとか現状よりも収入を増やしたい
  • 脱サラして憧れの独立起業をしたいけど、リスクが高いし稼げる保障も自信もない…
  • 安定生活の基盤を捨てる訳にはいかないし、転職しても現状より良くなるのか不安…

もし、そう思っていない方はスルーしていただいたほうが時間の無駄にならないかもしれない。

大前提として、「サラリーマン」「会社員」は素晴らしい働き方・生き方だと私は思っている。
私自身も今の会社に20代半ばで入社し、かれこれ20年以上お世話になっている”生粋のサラリーマン”だが、それはひとつの誇りでもある。

しかし一方で、「ずっとこのままで良いのだろうか?」という思いも抱いていた。
会社勤めをしているサラリーマンだからこそ、「いつかは独立起業し一国一城の主になりたい!」という独立起業願望みたいなものもあるし、いつかは自分が本当にやりたい事にも挑戦したい思いもある。
それは会社や社会が縦社会だということをサラリーマンが一番理解しているからかもしれない。

また、この20年で社会情勢はずいぶん変わり、今では超高齢化社会、超少子化社会、格差社会、年金問題、その他にも社会問題・課題は山積み。
最近ニュースで見かけた「老後資金2,000万円問題」など、行く末は不安だらけだ。

そんな中、
私が勤める会社の業績自体も良くない(むしろ悪化の一途)のだが、50歳を目前に控え、このまま定年まで働いても給与が上がる保証もないどころか収入減やリストラのほうが可能性としては高いかもしれないと感じている。

一方で、サラリーマンとして長年会社で働いている事のメリットとしては、知らず知らずのうちにいろんな経験やスキルも積めるし、仕事を通して人脈も広がっていく。
そして何よりも毎月安定した収入が得られる

私自身も今の仕事自体は楽しくやりがいも感じているし、仕事を通して様々な知識やスキルも得られ、とても勉強にもなるし、それなりに会社にも社会にも貢献している自負もある。

しかし、それが収入という形で報われるかというと別問題だ。

滅私奉公は昔から日本人の美徳であり、日本社会・経済の礎が成り立っているのも事実だが、昨今の企業経営は儲かっていたとしても先行き不透明感から利益を内部留保せざるを得ない状況にあり、社員に還元する余裕(余力)は無い場合も多い。

また、空前の労働力不足でありながら依然として「会社=利益」「会社=経営者」といった考え方が主体であり、「会社=社員・人材」という考えを持った器の大きい経営者も昔に比べて少なくなったと感じている。

このままサラリーマン・会社員として労働力・時間を会社に切り売りし働き続けるのか、それとも何かアクションを起こすのか、そう考えるのも当然の流れである。

また、昔に比べて今はサラリーマンの副業に対し追い風もある。
働き方改革法案では、サラリーマンの副業に対し、原則禁止というのがだったが、原則容認というスタンスに大きく舵を切り替えた。
まだ企業ごとの取り組みに温度差もあるが、ソフトバンクやパナソニック、ロート製薬など、大手企業を中心に従業員の副業について原則自由になった企業が増えつつある。

副業に対し”原則禁止””原則自由”どちらの企業にもそれなりの理由があり、それなりに納得できる。
そもそも日本の企業文化に馴染まない性質なので、まだまだ就業規則で副業を禁止している企業も多いが、今後従業員の副業を許可する企業はどんどん増加することになるだろう。

副業・週末起業にトライする際は、まず自身の勤める本業の会社が副業禁止であったり、特に禁止されていなくとも副業が会社に知られることで不利になる場合も考えられるので、まず就業規則を確認しよう。

そして週末起業・副業をする上での注意点や副業が本業の会社にバレたくない場合は別記事「サラリーマンが週末起業・副業をする時の注意点」も参考にしてほしい。

サラリーマンにとって最適な選択肢「週末起業」

サラリーマンとして収入アップや、やりたい事を実現したい時に、一体どんなアクションを起こすべきか。
大きく分けるとおそらく下記3候補に集約されるだろう。

①本当に自分がやりたい仕事・職業に転職する
②一念発起、脱サラして独立起業
③今の仕事をこなしながら、副業で着々と収益基盤をつくる

①については、今の日本は空前の労働力不足でもあるので、仕事を選びさえしなければそれなりの転職ができるだろう。

しかしのご時世、転職先の会社も良い人材の獲得に必死な一方、経営についてはかなりディフェンシブだと考えたほうが良い。

よほど特殊な能力や資格でも持たない限りは現状よりも昇給する可能性も低いと考えるべきだ。
ただ、「やりたい仕事」に就くことができれば、心の充実は得られるだろう。

では②の場合はどうだろうか。
サラリーマンを辞めて独立起業となると、まずある程度の資金が必要になる。
当然ながら「儲かる仕組み」を考えるビジネスセンスや、そもそもの「ビジネスに対する執念」といった、いわゆる気概も必要だろう。

また、最大の課題として「今ある安定収入を失うリスク」を負う必要がある。

結婚していて子供がいれば、家族を含めた生活費や将来も含めた子供の学費、マイホームを持っている場合だと家のローンなどもあるだろうが、そう簡単には今の安定収入を失う訳にはいかないだろう。

現実的にも大した貯蓄もない限りは起業して会社を設立するなど不可能だし、仮に起業したとしても上手くいく保証などないため、失敗したときのリスクも大きく、そもそもの目的のひとつである「収入を増やす」とは逆行してしまうことも考えられる。

そこで、今回のテーマである③の「副業」という手段を考えてみよう。

「週末起業」とは?

副業」自体は別段珍しい言葉でもなく昔からよく聞く言葉だが、ここで私がおすすめするのは「サラリーマンとしての週末起業」という副業のスタイルだ。

「週末起業」という言葉も、数年前ぐらいから注目されてきたワードだ。
最近では書店でも週末起業に関する書籍を多く見かけるようになり、ネットでも「週末起業」と検索すれば、多数の記事がすぐに見つかる。

週末起業を定義するならば、

  • 勤めている会社(本業)を辞めずに空いた時間を使って起業すること
  • 仕事が終わった後や土日休みを利用して、自分でビジネスを立ち上げること

簡単に言えば、こんなところだが、「週末起業」は、日々会社勤めをしているサラリーマン・会社員だからこそ大きなメリットがある。


週末起業はサラリーマンであることを最大限活かせる

サラリーマンはいつも会社(本業)で働きながら安定した給料を得られる上に、日々仕事を通じて色々な知識・スキル・経験を得ることができ、社内外問わずいろんな人との繋がりを形成することができる。

もちろん、それらは全て本業に活かされるべきであり、実際活かすことで本業に成果をもたらしているからこそ安定した給料を得ている訳だ。

しかし、本業で得た知識・スキル・経験は本業にしか活かすことができないのだろうか?

本業の業種や仕事内容にもよるだろうが、本業で得た知識やスキル・経験、そして人脈までもが週末起業に活かすことが出来る。

私の場合だと、現在手掛けている副業はこの”ブログ運営””ホームページ制作””ヤフオク出品”の3つが主体だが、本業でやってきた求人情報誌の広告営業、飲食店や美容室などの集客メディア広告営業、そしてホームページ制作やWEBコンサルティング営業など、本業で得た知識やスキル・経験・人脈が大いに活きている。
むしろ、本業での知見が無ければヤフオク以外は無理だと思う。

今までは自分自身も意識していなかった本業での経験が副業・週末起業に活かすことが出来ると気づいた時、「なんで今までもっと本気で本業からいろいろな事を学ばなかったのだろう…」とさえ正直思えてしまう。

そんな訳で、サラリーマンが本業で培った知識や経験などの無形財産は副業・週末起業をする上で「不可欠」と言っても過言ではない。

本業で安定収入を得ながら、様々な財産を得られるからこそ、サラリーマンの副業・週末起業は成り立つので、副業・週末起業をやるにも本業とのバランスや、本業を侵さないルールも必要になる。
そのあたりは別記事「サラリーマンが週末起業を成功するための8つのルール」を参照してほしい。

本業と副業の知見やノウハウの共有ができる、副業を頑張ることで本業にも好影響が出る

副業で「何をやるか」にもよるが、本業と同じような分野であれば、副業・週末起業で得た経験も逆に本業に活かせるようになる。

副業・週末起業で自分のやりたい事に挑戦するにも、それなりの勉強は必要になるだろう。
しかし「自分のやりたい事」のための勉強だから、よっぽど会社で上司から命令された受け身の勉強よりも断然頑張れてしまう、身に付く事も多いはず。

また、会社に勤めるサラリーマンの場合、生産性・業務効率を追求するため、業務の殆どは分業制になっている場合が多い。
そうなると、自分の担当部門をいかに効率よくこなしていくかを追求していくことになる。
もし業務の中で「これってどういう事なんだろう?」といった疑問があったとしても、それが自分の担当分野でなければ専門部署に任せてしまうのが一番だ。
これは手を抜いているのではなく、効率化を追求した姿だ。

しかし、副業・週末起業の場合はそうもいかない。
なにせ頼れるのは自分ひとりだけなので、あらゆる疑問や課題をすべて自己解決しなければならないが、詳しい人に聞いたり、ネットや専門書で調べたりする機会がとても増える。
これは決して楽なことではないが、今まで本業では「知らなくて済んだ」事も副業・週末起業をすることで知見を蓄えられていくようになる。

そうやって副業・週末起業のための勉強で得た知識やスキルが、本業のときに「これってそういう事だったのか!」という気づきにつながる事も多く、本業の全体像を俯瞰できるようにもなっていくことで、会社のビジネス全体像も理解できるようになっていく。

これは会社組織では実に重要になってくる。
もし自分が経営者であれば、会社のビジネススキームや収益の仕組みなどを理解している社員と、自分の担当部門業務のみを淡々とこなす社員、どちらを優遇するかは言うまでもない。

本業で安定収入を得つつ、やりたいことに挑戦できる起業願望も満たせる

会社勤めにはメリットも多いが、最大のメリットの一つが安定した収入であることは間違いない。

毎日会社に出勤し、与えられた役割をこなしていくことで、毎月しっかりと安定した給与や福利厚生を得ることが出来る上に、保険・年金・税金など細々した煩わしい手続きもすべて会社がやってくれる。

また、目に見えづらいが会社に勤めているというだけで有利になることも多い。

  • 住宅ローンやマイカーローンなどの銀行からの借り入れ
  • 銀行に預金口座をつくる
  • アパートなど賃貸住宅の契約

など、個人事業主では信用保証を得るためのハードルは会社員に比べてはるかに高いのだ。

そして、会社員の場合は「ある程度決まった時間に出社し、決まった時間に退社する」のも大きなメリットと言える。

残業の場合でも、残業代が付くだろうし、業種・職種によっては残業代が付かないだろうが、それこそ最近は過酷な残業に対して社会の目も厳しくなりつつあり、企業も無駄な残業を削減する方向にある。

つまりは、会社員の場合、本業に従事する時間は大体決まっており、そうでない時間との区切りも明確で、副業・週末起業にある程度の時間を割きやすいと言える。

ここまでは本業、退社し会社を一歩出た時から週末起業!といったように気持ちの切り替えもしやすく、週末は「自分のやりたいことにチャレンジ!」という起業の醍醐味も得ることができる。

失敗しても路頭に迷わない、再チャレンジできる

  • 脱サラし一念発起・独立起業!したはいいが、事業が軌道に乗らず失敗し、多額の借金を背負う…
  • 数千万円の借金を背負って、生命保険で…

なんて話も昔はよく聞いたものだが、独立起業したり会社を興すにはある程度の資本も必要だし、社会全体が失敗に対して今よりも救済措置も少なくリカバリーが利かないことが多かった。
独立起業だろうが副業・週末起業だろうが、初期投資がかさむとリスクは当然大きくなってしまう。

逆に、スタートの際に元手さえかけなければ失敗しても何度でも挑戦できると言える。
今はインターネットや便利なツールを駆使することで元手をかけずに挑戦出来る事も多く、また、最近ではクラウドファンディングといった仕組みなどもあるので、自らの命をかけてまで資本をかき集めて事業を興す必要もない。

むしろ昨今のスタートアップでは、何度も小さな失敗を繰り返して事業の精度を上げていくことが重要になる。

特に副業・週末起業では、本業の安定収入があり目先の生活に困る事もない訳だから、先々の大きな野望があるにせよスタート時は「コストをかけずに」始めることが必須と言ってもよい。

そして、「上手くいかなければ撤退」という決断がしやすいのも週末起業のメリットだ。
前述のように多額の借金を背負ってスタートしてしまったら、事業が順調軌道に乗らない場合でも先行投資を回収できなくなるため、そう簡単に撤退することはできない。

「事業を撤退する」というのは会社にとって一大事であり、「新しい事業を始める」よりも数倍難しい決断となる。
週末起業ではそうした「退路」を確保しておく意味でも、なるべくコストゼロスタートを目指そう。

結果、収入アップすることができる

必ずしもとは言わないが、週末起業を実践することで

能力も上がり、やりたい事も実現できる。

もちろん本業との掛け持ちになる分、本当の意味での休みも減り、体力的にもハードだろう。

しかし、自分が本当にやりたい事を副業・週末起業で実践し、少しずつでも成果を出せるようになれば、きっとイキイキとした自分がいることに気づくだろう。

そうなった時、

収入も増え、スキルも上がり、やりたい事もでき、本業にも活かし、イキイキしている人材を会社や周りが放っておだろうか?

おそらく会社では、より重要なポストやミッションを任せたくなるだろう。
取引先からは、ぜひ当社へ来てほしいと思われるだろう。

そこから独立起業するのか、本業で出世を目指すのか、あるいは別の選択肢を選ぶのか、
そうなった頃には、その時自分の思うような道に進めば良いと思う。

サラリーマンこそ「週末起業」にチャレンジ!

「週末起業」はサラリーマンだからこそ大きなメリットがある。
もちろん、「週末」だけとはいえ、体力的にも決して楽ではありませんし、時間の余裕も減ります。また、必ずしも上手くいくとは限りません。

ただ、一度きりの人生です。
もし「やりたい事」や「叶えたい夢」があっても、「自分はサラリーマンだから」という理由で諦めていたのであれば、ぜひ週末起業にトライしてみてほしい。
自分自身に対しアクションを起こし実行に移すのみです。

私自身もそうだが、実際にやってみると「案外できるものだな」と思う事も多いです。

このブログでは、他にも「週末起業」を実践するにあたり、体験したことや考えたこと、重要に感じたことなどを記事ごとにまとめているので、よかったら参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

フツーのブラック企業に勤める会社員です。サラリーマンとしてのメリットを最大限活かしつつ、企業の醍醐味が味わえる「週末起業」を実践中です。自身の経験が今後「週末起業」を目指すサラリーマンの役に立てばと思います。主観も多いですが、どうぞお気になさらないでください。

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