週末起業を実践していくと、今まで考えたことも意識したこともなかった状況になることもあります。
また、週末起業で結果を急ぐあまり、本業をないがしろにしてしまったり、結果が出始めてくると欲も出てきて、自分本位な思考や行動に陥り、家族や周囲の人との関係がおかしくなったりすることもあります。
今回の記事では「週末起業」を実践していくために決めておくべき事や守るべきことなど、ルールについて紹介します。
週末起業を実践していくと、少しずつ成果につながり始めます。
努力が実るのはとても嬉しいことなのですが、そこに落とし穴が待ち受けていることもあります。
「もっと成果を出したい!」と結果を急ぎ、なりふり構わず行動してしまうと、せっかくの「週末起業」を自ら壊してしまうことになるでしょう。
そこで私はいくつかの「週末起業ルール」をつくり、守ることで無理のない週末起業を進めてきました。
ルール①本業を疎かにしない
いくら副業が楽しく調子が良くなったとしても、絶対に本業を疎かにしてはいけません。
今「週末起業」が出来ているのは本業があるからこそです。
公私混同せず、しっかりとメリハリをつけた本業と副業の切り分けをし、限られた時間を集中して取り組むことで本業・副業ともに効率化・生産性向上を目指しましょう。
ルール②本業と副業の双方に相乗効果・メリットが出るようにする
自分の体はひとつしかありませんし、時間も有限です。
「出るようにする」というよりも、本業と副業の双方にメリットがないような副業はいろいろと無駄が多いです。
知識・技術・経験など、本業・副業のどちらにも通じるほうが断然効率的と言えます。
何かを勉強したり資格を取得するのも、どちらか一方だけでなく双方に有効な努力をするべきです。
ルール③時間割を守る
週末起業をやっていると、平日の深夜まで没頭してしまったり、休みを1日まるまる使ってしまったり…ついつい時間を費やしてしまいがちです。
気持ちが入るのも大切なのですが、やりすぎは禁物です。
家族との時間や、体を休めるのも週末起業を継続していくためには重要な要素になります。
体調を崩したりしてしまったり、本業に支障が出てしまっては本末転倒ですので、週末起業に取り組む時間は必ず決めて、メリハリのある運用をしましょう。
そのほうが集中力も上がって、生産性も高くなりますので、無理のない計画を立てて行動しましょう。
ちなみに私の場合は「平日は1時間、週末は5時間=週10時間」と決めており、ざっと計算すると、週末起業に費やす時間は月に40~50時間ぐらいです。
また、平日作業する場合は夜ではなく早朝が理想だ。
私も元々は夜型人間なので、以前は週末起業も平日の作業については夜に作業していた。
ただ、朝から19時頃までは本業でヘトヘトになるまで仕事をして、帰宅するのが20時前後。
そこからの週末起業は体力的にもきついし、頭(脳)も疲れ切っていてあまり作業効率が良くない上に、WEBライティングなどの内容も雑になりがちだ。
疲れきった夜に書いた記事を翌日読んでみると、あまりの文章の雑さやネガティブな内容に自分自身ですら読む気がしなくなることもある・・・
そのため、ブログライティングなどの作業は朝起きてから1時間やっている。
そのほうが心身ともにリフレッシュしていて、質の良いライティングにつながりやすいと実感しているので、ぜひ朝の作業をおすすめしたい。
夜は一日の疲れを癒すことに注力して、リラックスして家族との団欒などに時間を充てるようにしよう。
ルール④家庭や家族を犠牲にしない
これも③と同じぐらい大切なことだ。
やはり家族あっての週末起業です。いくら稼げたり、やりたい事ができても家族の理解や協力がえられなければ、家庭はすさんだ雰囲気になってしまいます。
家族にちゃんと説明し、ある程度理解してもらった上で、ちゃんと家族サービスの時間も取りましょう。小さいお子さんがいらっしゃる方は特に気を付けてください。
週末起業は家庭を崩壊してまでやることではありません。
ルール⑤関係者以外には口外しない
週末起業はひとりで出来るものも多いですが、いろいろと協力者やパートナーがいると進展も早いです。また、ひとりでやる場合でも、いろいろ悩んだりわからない事もどんどん出てきます。
そんな時にはメンターや相談相手も必要です。
しかし、「会社が副業禁止なのでバレたくない」という方も多いと思います。
最初のうちは、なるべく必要最低限の信用できる人にしか口外しないようにしましょう。
順調に行きだすとついついいろんな人にしゃべってしまいがちですが、思わぬところから話が漏れて会社の知るところになった…なんてことも珍しくありません。
ルール⑥絶対に赤字の仕事をしない
まだ1円も収益が無いのに気が早いですが…、重要なことなので。
週末起業は「自分にとって楽しいこと」をやるのが基本になります。
「独立願望」を実現したり、「本当にやりたい事」に取り組むもので、お金だけが目的ではないはずです。
ゆえに、少々儲からなくても、「楽しいからいいや」となってしまいがちです。
ここが落とし穴です。
本業(ここでは会社の仕事)の場合、売上がそのまま収入になることはなく、いろんな経費や間接部門費、支出もありますが、週末起業の場合は、「売上ー仕入れ・経費=そのまま収入」になるのが週末起業の醍醐味のひとつと言えます。
しかし、いくら楽しいからといって赤字になったり、時間・労力に見合わない収入でやってしまうと継続する意欲もどんどん低下していき、挙句の果てには辛いと思うようになります。
継続してこその週末起業ですので、適正な利益を確保しましょう。
私の場合、ホームページ制作ですが、工数1時間あたりの売上は4,000円、そのうち収入は2,000円以上と決めています。つまり時給2000円です。残りは経費や機材投資・備蓄に充てています。
それ以下の単価になるような仕事は受けないようにしています。
ルール⑦人脈やネットワークを大切にする
何をやるか?にもよるかもしれませんが、週末起業は基本ひとりでスタートすることが多いと思います。
私自身もひとりでのスタートでした。むしろ、週末起業はひとりで気楽にやるもんだとも思っていました。
しかし、本業である程度経験を積んだ自負はあったものの、やはり全て一人でやっていると、わからない事や知らない事に次々と直面します。
それらをひとつずつ調べたり勉強したりしながら解決していくのは大変ですが、良い勉強にもなりますし、それはそれで自分自身のアップデート・成長を感じられるものです。
ところが、中にはどうしても解決できない内容のものもあったり、自分でじっくり解決する時間が許されない場合もあります。
そんな時によく思うことは
①本業で同じような場面があった時に、他人任せにせず自分で調べればよかった
②今まで知り合った人の中に、その答えを持っている人がいたはず
です。
①については、本業は基本的に分業制なので、ある意味では担当者に任せておけば良いですし、それが効率化になります。
しかし、そこで深くなくともある程度知識などを吸収しておけば良かったと思うことも多々あります。
本業が週末起業に活きる場面ですね。
②について、週末起業のことを会社の同僚に相談する訳にはいかないでしょうが、すでに退職した元同僚や、本業の取引を通して知り合った専門家などとの人脈・ネットワークも大切になります。
週末起業を始めてから、そう思うことが強くなり、今は本業でいろいろな人と出会ったときに「この人にいつか週末起業で助けてもらうことがあるかもしれない」と思うようになり、人とのかかわり方が変わってきました。
週末起業こそ、人との繋がりや関わり方は大切になります。
技術的なことや知識は勿論ですが、メンター的な存在もきっと必要になりますので、常日頃から意識しておきましょう。
ルール⑧集客に知恵を絞る
これが一番難しいかもしれません。
私の場合はホームページ制作ですが、そもそも本業では入社以来20年以上ずっと広告の営業職をしていましたので、新規顧客開拓はある程度自信がありましたが、それでもいわゆる「会社の看板」がなくなるというのは大きいなぁ…と感じます。
もちろん、今まで築いてきた人脈なども武器ですが、それも本業で培ってきたからこそです。
スタート時はありとあらゆる人脈を大切にし、いろんな人を紹介していただくことで集客をしてきました。
今はインターネットがありますし、ホームページも個人が簡単に作れるようになりました。
しかし、ホームページを作ったからといって、そう簡単には集客できません。
ホームページで集客できるようになるには、しっかりとした計画とある程度の時間や労力をかけた運用が不可欠ですし、よほど競合がマネのできない独自の強みが無い限りは、お客さんのほうから寄ってくることはありません。
また、いくら良い商品やサービスだとしても、それを必要とする人にリーチしなければ売れません。
週末起業は大きな初期投資をかけられないので、広告やチラシなどによる集客も難しいです。
何をやるかにもよりますが、同時に自分なりの集客方法を確立していくことが何よりも重要になります。
さいごに
いろいろ細かいルール、中には「余計なお世話」と思うようなルールをたくさん書きましたが、これらは私自信が週末起業を始めて運用していった中で重要だと感じた自分自身へのルールです。
人によって考え方や性格、得手不得手も異なりますので、必ずしもこのルールがすべての人に必要ではないと思います。
ルールは週末起業を実際にスタートして、いろいろな課題に直面しながら自分で決めていくものだとおもいますので、参考になればと思います。
本業の収入を超えたら独立起業する、いつかは月収100万円を目指す
私も道半ばですが夢を叶えるために頑張りましょう。